行政書士:寺岡 孝幸(てらおか たかゆき)
資格:行政書士、土地家屋調査士。
取扱い分野:戸籍謄本類の取得や相続に関する手続き全般。
経歴:開業以来17年間、戸籍謄本類の取得代行業務を全国対応で行ってます。
行政書士のプロフィールはこちら
戸籍謄本を郵送で取り寄せしようとした場合、
その発行手数料の納め方について、
各市区町村の役所ごとに決まりがあります。
多くの市区町村の役所では、
通常は、戸籍謄本などの発行手数料の納め方として、
定額小為替というものか、もしくは現金封筒での支払いに決めています。
切手や印紙などで、手数料を支払うことはできませんし、
現金での支払いもできないと決めている所もあります。
つまり、切手や印紙、現金での支払いではなく、
『定額小為替で手数料の支払いをお願いします』
としている役所も多いわけです。
では、この定額小為替とは、
どこで取得できる物なのかと思うことでしょう。
定額小為替は、全国のゆうちょ銀行の窓口で取得できるものです。
ほとんどの郵便局では、大小の違いはありますが、
ゆうちょ銀行の窓口がありますので、
近くの郵便局に行って定額小為替を購入することになります。
戸籍謄本の手数料は、通常、450円ですので、
450円の定額小為替を1枚購入すれば、
戸籍謄本1通分の手数料をそれでまかなえるわけです。
もし、戸籍謄本を2通欲しい場合には、
1000円分の定額小為替を1枚購入すれば、
2通分の手数料をまかなえるようになります。
ただ、定額小為替をゆうちょ銀行から購入する時には、
1枚につき、100円の手数料がかかります。
たとえば、450円の定額小為替を1枚購入すれば、
100円の手数料がかかり、
2枚購入すれば、200円の手数料がかかるのです。
そのため、もし、900円分の定額小為替を購入する場合には、
450円分の定額小為替を2枚購入するより、
1000円分の定額小為替を1枚購入した方が、
手数料は100円安くなるというわけです。
逆に、取得しようとしている戸籍謄本などが、
何通になるのかわからないといった場合には、
多めの定額小為替があった方が良いでしょう。
なぜなら、市区町村に戸籍謄本を郵送で請求して、
手数料が不足していれば、
再度、不足の手数料分の定額小為替を送らなければならないからです。
ちなみに、戸籍謄本を2通請求した場合には、
手数料が900円あれば足りますので、
もし、1000円の定額小為替を送ると、100円分余ることになります。
その100円分の余りについては、
100円分の定額小為替か、100円分の切手のどちかによって、
役所からおつりとして戻してもらえます。
なお、おつりが100円であっても、数百円であっても、
役所から現金を郵送で送り返してくることはできないので、
その点には注意が必要です。
なぜなら、郵送時の封筒には、現金封筒以外、
現金を入れてはいけないことになっているからです。